アドラー心理学が目指すべき目標のうち、行動面の目標「社会と調和して暮らせること」についてまとめます。
行動面の目標の一つ目は「自立すること」でした。自立するだけでなく、社会と調和しながら暮らす必要がある、といいます。もっとかみ砕いた言い方をすれば、他者を仲間とみなし、その仲間に貢献しながら暮らすということです。
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仲間とみなすためには、他者を信頼する
他者を仲間とみなすためには、相手のことを信じる必要があります。信じることができない相手とは、深い関係にはなれません。
信じるという言葉は、「信用」と「信頼」の2つにわけることができます。
「信用」とは、条件付きに信じること。英訳すればクレジットです。担保があって初めて信じてもらえます。
対して「信頼」は、無条件で信じること。相手がどう思おうと関係なく、こちらが信じ続けることを信頼といいます。
参考:無条件の信頼!婚約中に義理の父からもらった言葉
相手のことを仲間とみるためには、「信用」ではなく「信頼」が必要になります。
このことを、アドラー心理学的には「他者信頼」といいます。
仲間に対して貢献することで、幸せを感じる
他者信頼することで他者を仲間とみなすことができます。さらに、その仲間たちの「役に立っている」と実感することで幸せを感じることができます。
ここで注意しなければいけないことは、「わたし」を犠牲にしてまで尽くしてしまうことです。
「わたし」を犠牲にするのではなく、「わたし」は仲間の役に立っている思えることが重要です。そのためには、他者がわたしに何をしてくれるのかの「見返り」を求めるのではなく、わたしが他者になにができるかを考えて実践する必要があります。