Eテレで放送されている「100分de名著」という番組をご存知ですか?毎週水曜日の夜10時から25分間枠で放送されています。内容はその名の通り、4回にわたって、計100分で1冊の本を読み解いていく番組です。
2月に取り上げられるのはなんと、嫌われる勇気の著者でおなじみ岸見一郎先生の、「人生の意味の心理学」なんです。つまり、全国放送でアドラー心理学が100分も放送されるんです。早速、第一回目の放送が昨日ありました。
非常にわかりやすく面白かったので簡単にまとめてみようと思います。
日本でのアドラー心理学の第一人者 岸見一郎先生が解説
番組は、案内役の竹内陶子アナウンサーと伊集院光さんのお二人と、著者の岸見一郎先生を加えた三人で進行していきます。
岸見一郎先生の著書やウェブのインタビュー記事は読んだことがありますが、動く姿は初めて見ます。なんか、ものすごく穏やかでゆったりとした雰囲気を持っている方だと思いました。
ちょっと声が小さめですが、解説が非常にわかりやすく、すんなりと入ってきます。
主な内容としては次のような内容だったかと思います。
- アドラーの生い立ち
- フロイト(原因論)とアドラー(目的論)の違い
- 目的論について
- ライフスタイル
伊集院光の例え話が秀逸
岸見先生の解説に対する伊集院光のコメントが秀逸でした。特にたとえ話は素晴らしく、具体的イメージを簡単に持つことができます。
例えば、心理学の印象についてこのように話します。
食欲が止められなく、痩せたいと思い相談にいくと、「それは食べすぎが原因ですね」と分析、観察されて終ってしまう(つまりフロイト流の原因論)。しかし、アドラー心理学の場合は、どうやったら食欲を止められるかまで考えるもの(つまり目的論。実践の心理学)。
原因論と目的論を的確に表しています。所々でたとえ話で確認してくれるので、非常にすんなりと頭に入ってきます。
嫌われる勇気のミニドラマが見れる
3人の話のほかに目玉となるのが、ミニドラマです。
女子高生が、『人は変われる 世界はシンプルである 誰もが幸福になれる』これはあまりにも、ふざけていると思ったから。言いながら診療所に入って医師に抗議する姿は、嫌われる勇気の青年と賢人です。
自分が変わりたくないと思っているから変われないのでは?と痛いところを突かれて、女子高生が診療所を出ていくところでドラマは終わっています。今後の二人のやり取りも気になるところです。
まとめ
改めて思いましたが、「○○しよう!」というと、人は2通りの反応を示します。
「×××な理由でできないのではないか?」とできない理由を探す人と、「○○するためにはどうしたらいいか?」とやるための方法を考える人です。
後者側の人間でありたいと思っていますが、そのような人にこそアドラー心理学は向いていると思います。
昨日見れなかった人は、再放送があるようなので、是非チェックしてみてください。
放送局:Eテレ
番組名:100分de名著
放送日:毎週水曜日 22時00分~22時25分
再放送:翌水曜 06時00分~06時25分
12時00分~12時25分
サイト:http://www.nhk.or.jp/meicho/
参考書:
取り扱い著書: