3歳の娘が川崎病にかかり、1ヶ月弱の入院生活となりました。入院生活の準備や役に立ったこと、家庭への影響などをまとめておきます。
パッと見るための見出し
準備しておくべきもの
大概の場合、入院することは突然決まります。ちょっと近くのかかりつけの病院へ行ったつもりが、大きな病院への紹介状を渡され、即日入院するというパターンが多いのではないでしょうか。
役に立ったもの
実際に入院してみて役に立ったものや、いいなと思ったものもあげておきます。
- スリッパ:子どもの場合、付き添い時間がどうしたも長くなります。1日中靴を履きっぱなしは辛いものです。スリッパを持っていくと快適に過ごすことができます。
- レジャーシート:長期間入院するとどうしても荷物が増えていきます。個別のキャビネットがありますが、着替えやおもちゃで満杯になりがちです。手持ちの荷物を床に置くのも躊躇するので、レジャーシート荷物おきスペースとするといいでしょう。
- 口腔ケアウェッティ:口腔内汚れを落とすためのウェットティッシュのようなものです。指に巻き付け歯や舌などをきれいにしてあげます。入院当初は歯磨きすらできないような状態だったので重宝しました。
- マウスウォッシュ:こちらも同様口腔ケア目的で持っていきました。独特な味がするため頻度は少なかったですが、歯磨きが使えるように回復してからもたまに使うことができました。スポンジブラシという、スポンジ状の歯ブラシもかってみましたが、こちらはサイズが大きすぎて利用しませんでした。
- ワセリン:娘は鼻が詰まり気味だったので、口呼吸でした。そのため、唇が乾燥でカピカピになってしまったので、処方してもらったワセリンが役立ちました。ワセリンの前は、馬油を使っていましたが、ワセリンと比べると、乾くのが早かったです。。
- オムツ:おなかのむくみが大きかったので、通常よりも一回り大きいオムツが役に立ちました。大分早い時期にオムツは卒業していたので、最初はいらないと思いましたが、あって良かったです。
- 折り紙:入院中に色々なものが折れるようになりました。折る、切る、糊付けなど色々遊べるのでお勧めです
- ぬいぐるみ:寝るときなど心の安定剤です。
- スケッチブック:子どもの落書きや、日々の状況を書き留めたりするのに役立ちました
当たり前かもしれませんが、子どもの状態が良くないときは、生活するうえで最低限必要なものの負荷を軽くするためのものが必要になります。元気になってくると、病院で退屈せずに過ごすためのものが必要になりました。
お金はどれくらいかかるの?
体調が回復してくると気になるのがお金のことです。
収入
収入という面から考えてみると、仕事を休む必要が出てくる可能性があります。有給でまかなえれば影響はありませんが、残業ができなくなる、勤務時間を短縮する、休職するなどで一時的に収入が減ることも考えられます。上司とよく相談しましょう。
支出
医療費(1日800円@食事代)
入院すると治療費や部屋代など大きな支出になる気がします。保険に入っておけばよかった!と思ったときもありました。
しかし、保険医療の範囲内であれば、乳児医療費助成制度、通称マル乳によってほとんど助成されます。行政によって範囲は違うと思いますが、パパが住んでいる地域の場合は、食事代の1日800円弱のみ実費精算で、医療費・入院費は全て助成されました。個室希望などをした場合は、自腹となるようです。
マル乳、素晴らしい制度です。
入院生活に係る費用
入院生活に係る費用は結構あります。主には、子どもが退屈しないためのおもちゃなどのグッズとなります。
テレビカード(6,000円)
地味に大きいのがテレビカード費用です。一人一つテレビがついていましたが、視聴するためにはテレビカードが必要です。入院していた病院では、800分1,000円で販売していました。
この800分だいたい3日くらいで消費してしまいます。4週間弱入院をしていて、6,000円の出費となりました。
DVD(10,000円)
テレビもリアルタイムで子どもの興味があるものをやっているわけではありません。病院で貸し出しもしていますが、必ずしも子どもが見たいものは揃ってません。そのため、手持ちのDVDを持ってくるか、いえで録画したものをDVDに焼くか、市販のものを購入するかの選択肢になります。
ひつじのショーンやおサルのジョージなど、録画しているものが沢山あったのでDVDへ焼いてもっていきましたが、見れませんでした。病院備え付けのDVDプレイヤーがCRPMに対応しておらず、録画したものは見れなかったです。
ということで、市販のDVDを2枚ほど購入しました。1万円弱です。よく考えれば、レンタルすれば良かった気がします。
本(2,000円)
本も新しく2冊ほど買いました。一つはシールで遊べる本です。ディズニーのプリンセスに、服のシールを張って着せ替えができる本はお気に入りでした。
付き添いに係る費用
駐車場とガソリン代(20,0000円)
病院まではいえから10キロほどあったので車で行き来することになりました。病院では当然駐車場に車を止めるので毎回駐車場代がかかります。
1時間100円、1日最大200円の駐車場でした。パパが送迎していたので、会社の日は帰ってからの付き添い300円程度。1日付き添う場合は1,200円の出費です。
ガソリンも2回ほど給油したので10,000円ほどの出費になりました。
パパが送迎できない場合は、タクシーを使っていたので、実際はもう少しかかっています。
食費
付き添いがメインになるので外食へ頼ることとなります。が、おばあちゃんが毎日お弁当を持ってきてくれたので、通常よりも費用は抑えられていた気がします。
親の生活リズムのこと
付き添い
子どもが入院すると、大人の場合と違い付き添いをする必要がでてきます。付き添いに対する考え方は病院によって大きく異なっているので、事前に良く調べておくといいと思います。
我が家は一人っ子ですが、兄弟がいる場合は、誰に預かってもらうかなど考える必要がでてきます。たいていの場合は、小さい子は入院病棟へは入れません。
24時間の付き添いが必須の病院
付き添い必須の病院は、24時間の付き添いが必要になります。寝るための簡易ベッドなどがあるようなので生活に不自由することはそれほどないのだと思います。(利用したことがないので不明ですが)しかし、行動に大きな制約がかかるので親子ともにストレスがかかりそうです。
24時間の付き添いが不要の病院
付き添い不要の病院もあります。今回入院した病院はこのタイプの病院でした。
付き添い不要なので親が寝るベッドはありません。希望によっては、24時間付き添うことも可能で、その場合は椅子で寝るか、子どもと同じベッドで寝ることになります。点滴が外れている場合はいいですが、点滴をしている状態で同じベッドになるのはちょっと怖いです。
付き添いができない代わりに保育士さんが常駐しており、昼間は遊び相手になってくれたりしています。夜は泣く子どもも多いですが、ナースステーションへ連れてこられている子どもや、看護師さんに抱っこ紐で抱っこされて寝ている子どもなどがおり、病院側が頑張ってくれていました。
パパ的には、こちらのタイプの病院でよかったと思います。
仕事
我が家は共働きです。当初は交代で休みを取り付き添いをしていましたが、期間が長くなりそうだったので、事情を話しママに会社をしばらく休んでもらいました。毎日の送迎が必要だったので、パパも出社時間を遅らせてもらいました。
職場の同僚や上司に少なからず迷惑がかかることなので、しっかり説明しておいたほうがいいと思います。
最後に
子どもが入院するということは、親や周りの人達も大変ですが、一番大変なのは子どもです。病気で苦しみ、色々な検査をされて、なれない場所で一人になり、狭い空間に閉じ込められます。
そのことを理解したうえで、夫婦で助け合い、周りの人に協力をしてもらいながらする入院生活は、それはそれで楽しいものになります。
大変だからこそ感じられる絆や子どもと過ごせる時間があると思うので、楽しく早く元気になれるように心がけましょう。