近所のお爺さんに、子育ての極意をみた。 - アドラー心理学 イライラしない、すくすく子育て

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近所のお爺さんに、子育ての極意をみた。

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娘と公園へ遊びにいったときに、「なるほど!」と唸ってしまうような、お爺さんと兄弟のやり取りに遭遇することができました。

自転車の練習をする弟とお爺さん

よく娘と近くの公園へ遊びにいきます。先日もストライダー(Strider)に乗りに行きました。

公園へ行く途中、自転車の練習をする家族に遭遇しました。自由自在に自転車を操る6歳くらいの兄(以下、兄じゃ)。4,5歳くらいの自転車へ乗る練習をする弟(以下、弟くん)。微動だにせず直立不動で見守るお爺さん(以下、直立不動爺)。の3人組です。

弟くんは、頑張って練習しています。何度も何度も乗ろうとして失敗したり、なんとか乗ることができたりを繰り返していました。しかも、随分長い時間練習をしています。

そんな様子を直立不動爺は、名前のごとく直立不動で見守ります。失敗して転んでも慌てて手を差し伸べることはなく、上手く乗れても一緒に喜ぶこともありません。発する言葉は、「そっち行くのではなく、こっち向いて」程度の進む方向に関する指示のみです。

「なんか冷たいお爺さんだなぁ」というのが第一印象でした。

時間をもてあまして、近づく兄じゃにお爺さんが一言

弟くんが自転車の練習をしている間、兄じゃは、ゲーム機で遊んで時間をつぶします。さすが最近の子どもです。家でも外でもゲームしてます。

自転車練習と同じく長時間ゲームをやっているようで、さすがの兄じゃも飽きてしまったようです。突然、颯爽と自転車に乗り、練習している弟くんの周りを走り出します。さすがは兄じゃ、駆け出しの弟くんとは違い、上手に乗りこなします。

兄じゃが弟くんの近くを通ったときに、弟くんが転びました。そして言った言葉が、

弟くん:兄じゃが邪魔する!(実際は兄じゃとは言ってません。適宜読み替えてください)

それを聞いて反応する兄じゃ

兄じゃ:俺は何もしてない!近くを通っただけだ!!

確かに、兄じゃは何もしてませんでした。兄じゃの言うことは非常に説得力があります。さすがは、長年兄をしているわけではありません。

そんなときに、直立不動爺が兄じゃに毅然と言い放ちます。もちろん直立不動のままで。

直立不動爺:どいてなさい。兄じゃは邪魔してないけど、弟くんが出来ないことを兄じゃのせいにするだろ!

すっと、自転車を降りて引き下がる兄じゃ。さすがは、直立不動爺。兄じゃとは年期の入り方が違います。兄じゃの行動を肯定しつつも、問題の本質をしっかりと伝えることで、引かざるを得ません。

最高の練習環境を提供していたお爺さん

弟くんは転んだ原因を近寄ってきた兄じゃのせいにしました。しかし、直立不動爺は、千葉の南房総に佇む東京湾観音のごとく、全てを見通していました。

人のせいにしても自転車に乗ることはできません。まず、うまく乗れない自分をしっかりと受け止める必要があります。そのうえで、自らの課題に真剣に取り組む。

直立不動爺は、決して怒らず、誉めず、弟くん自身の課題として認識させることで、最高の練習環境を提供していたのです。

なおパパとしては衝撃的な一言でした。勝手な妄想ですが、直立不動爺はアドラー心理学など知らないと思います。恐らく長い人生経験からそのような行動をとっているのでしょう。

人生の経験に裏打ちされた、おばあちゃんの知恵袋とは、素晴らしいものなのだと感じました。

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