アドラー心理学を1年ほど育児に応用してきました。おぼろげながら、子育てについて自分なりの考えもできました。感覚的に、この場合はこうすべき、というようなものもあります。しかしながら、人に説明できるほど消化できているかというと、ちょっと難しいなと感じていました。
そんなとき、自分の子育て感覚を見事に言語化している本に出会いました!あー、4年前に、子どもが賢く育つたった1つのコツに出会っていればよかった。
おすすめな理由
おすすめな理由は次の3つです。
- おすすめ理由1:理論が本質をついている
- おすすめ理由2:親が取るべき具体的な行動がイメージしやすい
- おすすめ理由3:アドラー心理学の共通点が多い
おすすめな具体例
具体例を紹介しましょう。
早期教育がおすすめできない理由
2~3歳までの教育はその子の今後を考える上で非常に重要です。ということは頭ではわかっていても、具体的にどうすればいいかはなかなかわかりません。本から一部抜粋してみましょう。
0歳のうちから英語のレッスンに通わせたり、人より早く計算ができたり、早く文字が書けるようになったりすることよりも、「学ぶ姿勢(見る、聞く、考える)」を身に着けるほうがよほど大切です
~ P28から抜粋 ~
すごく納得です。遅かれ早かれ、小学校に通うようになれば、計算ができるようになります。文字がかけるようになります。
幼いうちは文字が書けるようになった、という結果ではなく、困難に立ち向かっていく力、学ぶ姿勢を身につけさせることが重要です。
とはいっても、どうすればいいのさ?という質問についても答えてくれています。
「学ぶ姿勢」をみにつけさせるためにお母さんがするべきことは、「お母さんの真似をすることが楽しい!」と子どもに感じさせることなのです。
~ P30から抜粋 ~
「○○しなさい!」と口で言うのではなく、お母さん(お父さん)が積極的に行動して、子どもが真似したくなるようにしてあげればいいのです。理由は本書に譲りますが、くれぐれも、「なんで、こんなこともできないの?」という言葉は使わないようにしましょう。
自分からやる気を育てる方法
うちのこはまだ小さいので、着替えをさせてあげる、靴を履かせてあげる。良かれと思って、お世話をしてしまうことは多々あります。このお世話。実は控えたほうがよさそうです。
行き過ぎた、お世話が、子どものやる気の芽を摘んでしまうこと、試行錯誤する機会を奪っている
~ P52から抜粋 ~
じゃぁ、自分から考えてやる気を出させる方法は?これについても、声のかけ方や、着目すべきポイントなど丁寧にかかれているので、ぜひ見てみてください。
他にも、「がんばれ」と言ってはいけない理由や、刃物の安全な扱い方の学ばせ方など見所が沢山です。
まとめ
アドラー心理学の本ではないですが、アドラー心理学的に、この本の内容をまとめてみると、
- 子どもと親の課題を分離させ、子どもの自立する力を育てます。
- それを促進させるために、横の関係から勇気づけの言葉をかけていく。
- 失敗を成長のチャンスにかえる、勇気づけの言葉をかけることが重要。
ということを、具体例やわかりやすい理論で学べる良書です。
本を良く見てみたら、今月発売だったようです。誰よりも早くチェックしておきましょう。