先月、ママがいいました。
マ:私の真似をして子供に怒らないで。ママは二人いらない。
これはかなりショックでした。当時のパパの心境は次のような内容でした。
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我が家は里帰り出産でした。当初2ヶ月弱で戻って来る予定でしたが、東日本大震災の影響があり半年近く里帰りをしていました。
その影響か、出産直後は月に1度会えるかどうかという生活となり、ママと娘の関係はどんどん出来上がっていく中、パパだけ遅れを取っているという焦りがありました。
里帰り後は、出産前後のママの変化に追いついていけず、いかにしてママの育児が効率的に行えるかを考えて行動していました。洗濯干しや皿洗いなど育児以外の家事をなるべく引き受けるようにしました。
やがて、積極的に子育てにかかわることができなくなってしまい、無意識のうちにママの真似をしたかかわり方をするようになりました。
ネットで「マタニティブルー」のパパ版である「パタニティー・ブルー」という言葉を知ってからは、自分は「パタニティーブルー」なんだと思い込んでみたりしました。
そのうち、ママからは「ママは二人いらない」と言われつらい日々を送っていました。
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そんなときに「嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え」に出会い、読んだ後の心境は次のように変わっていました。
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子育てという責任を取ることを恐れ、それを回避するためにママの育児のサポート役をかってでました。家事を引き受けることで、子育てに貢献していると思いたかったのです。「里帰り」や「家事の手伝い」「ママの真似」など、子育ての責任から逃れる理由を探し続けました。
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ダメな”原因”を並び立てるのではなく、ダメな原因を並び立てていた”目的”へ目をむけられるようになりました。
パパにとっては大きな転換点でした。今まで目を背けてきたことに対して、きちんと向き合おうと考えられたのです。
「パタニティー・ブルー」なんて自分が都合よく作り出していただけで、本当はなかったのです。
この本は自分に厳しいですが、目を背けてきたことを克服するための方法や、実践するための勇気を与えてくれます。
パパ自身、今までの考え方を変え、子育てにアドラー心理学を取り入れて1ヶ月もたっていないですが、子供の様子、ママとの関係、自分の気持ちが大きくかわったことを実感しています。
もし育児に悩んでいたら、原因ばかり考えるのではなく、目的を考えましょう。そうすることで良い育児、良い夫婦関係を築けるようになっていけると思います。
恥ずかしい話ですが、重要な心境の変化だったので記録しておきます。
パタニティ ブルーについて詳しく知りたい人はこちらも参考にしてください。
参考: パタニティ ブルーとは
参考:パタニティ ブルー対処法