子どもやパートナーのことを、信頼してますか?それとも信用してますか?家族であれば信用ではなく、信頼をしましょう。
婚約中に義理の父からもらった言葉
無条件の信頼 という言葉が強く印象に残っています。
通常、婚約したことを伝えるために、互いの両親に挨拶へ行くと思います。我が家もお互いの家を訪問し、ご両親に挨拶をしました。
ご両親への初めての挨拶は緊張するものです。特に嫁さんのお父さんへの挨拶は特別緊張します。今でも最寄路線への乗換駅へ行くと、挨拶前に緊張した、胸のドキドキを思い出します。
そんな緊張の中、義理のお父さんに言われた言葉があり、強く印象に残っています。
「どんなことがあっても、無条件の信頼を寄せて、過ごしていけるように」
この言葉は、7年経った今でも、忘れられない言葉になっています。
信頼と信用の違い
この信頼という言葉、嫌われる勇気の中では、他者信頼として登場し、信用と信頼を区別し、次のように語られています。
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- 信用とは条件付きで信じる
信用とは条件つきの話なんですね。英語でいうところのクレジットです。例えば銀行でお金を借りようとしたとき、何かしらの担保が必要となる。 ~中略~ 「あなたが返済可能な分だけ貸す」という態度は、信頼しているのではありません。信用です。
- 信頼とは無条件に信じる
他者を信じるにあたって、いっさいの条件をつけないことです。たとえ信用に足るだけの客観的根拠がなかろうと、信じる。担保のことなど考えずに、無条件に信じる。それが信頼です。
義父からもらった言葉をもう一度考えてみる
当時は、印象には残ったものの、いい言葉だなと思う程度の理解でした。
今一度この言葉の意味を考えてみると、当時は分からなかった色々なことが見えてきます。自分なりに次のように解釈をしました。
深い関係を築くための唯一の方法である
何があっても、相手のことを信じ続けることによってのみ、深い関係を築くことができます。懐疑の念を抱けば、事実でないことも、いくらでも疑わしくなります。相手を信じ続けることが重要です。
もう一つ重要なのは、見返りを求めないことです。相手がどう思うかは相手の問題なので、自分ではどうすることもできません。自分がどうするか、だけ考えて見返りを求めないことが重要になります。時には裏切られることがあるかもしれませんが、何があっても自分のことを信じてくれる人を簡単に裏切ることができますか?恐らくできないはずです。
「ギブ&テイク」という言葉があります。与えることで、もらうことができる。順序が重要という話はよくききます。もう一つ重要なのは、もらうことを目的に与えるのではないということです。与えた結果として、たまたまもらえた、ということが本質だと思います。
最後に
人生の重要な場面で、非常に重要な言葉をもらうことが出来ました。これからも「無条件の信頼」という言葉を胸に生きていこうと思います。