今まで本をベースにアドラー心理学を学び、子育てに応用してきました。まわりに詳しい人がいるわけではなく、自分なりに試行錯誤しながらの日々です。
そんことを1年ほど続けていましたが、先日、無料のアドラー心理学の子育てセミナーが開催されると聞きつけ、子どもをつれて行ってきました。
結果としては、行ってよかった!(条件があえば)また行ってみたい!という内容だったので、ご紹介します。
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パッと見るための見出し
叱らない・褒めない!自立心を育む勇気づけ子育て
セミナータイトルは「叱らない・褒めない!自立心を育む勇気づけ子育て」です。タイトルからして、いかにもアドラー心理学っぽいですよね。
意外にも(?)参加者はアドラー心理学を知らない人が8割くらい。「悪いことをしたら叱る必要があるんじゃないの?叱らない子育てってどういうこと?」という人や、「子どもは褒めて伸ばすんじゃないの?褒めない子育てってどういうことだ?」という動機で参加している人が多かったようです。
残りの2割くらいは、アドラー心理学をもっと知りたい!というような人達。もちろん、なおパパは後者のほう。アドラー心理学のキーワードに引かれて参加しました。
リアルタイムで対話できる臨場感がイイ!
受講して感じたことは、質問に対して即答してくれる臨場感がいい!「わかる」から「できる」にレベルアップするためには非常に良い場だ、ということでした。
自分なりにですが、1年ほどアドラー心理学をベースに子育てをしています。そのため、講義内容はすんなりと受け入れることができました。逆に言うと、理論的な新発見はありませんでした。
しかし、知識を深めるという意味においては非常に有意義な講義と感じました。主な理由は3つです。
- 講師から参加者への質問が多い
- 参加者から講師へ質問ができる
- 講師がアドラー心理学の教えを実践している
講師から参加者への質問が多い
講師の方は頻繁に参加者へ質問を投げかけます。当然参加者は質問に対して回答をします。すると自分で思っていた考えと違うことを言う人が表れます。それを聞くたびに、「そういう考え方があるのか」と新しい発見がありました。
普段同じ年頃の子どもを持つ親と話す機会はありますが、真剣に子育ての話をすることはあまりありません。セミナーには、皆が同じ目的を持って参加している。だからこそ新しい発見がたくさんあります。
参加者から講師へ質問ができる
反対に、講師の方へ質問できる機会も多くありました。「わかる」と「できる」の間には大きな壁があります。
たとえば褒めるの代名詞でもある「ご褒美作戦」。子どもに静かにして欲しいときに、テレビを見させることがあります。ご褒美作戦は子どもをコントロールをしようとする行為です。確かに目の前の問題には効果があります。しかし、ご褒美内容がどんどんエスカレートしてしまい、最終的にはご褒美がないと行動できなくなってしまう可能性すらあります。
講義を聴くことで、ご褒美作戦は良くないことだ、とわかります。しかし、いざ家に帰ってご褒美作成を終了しようと思ったとき、子どもからご褒美を要求されたらどう対処したらいいでしょう?怒ってはダメ、ご褒美をあげてはダメ、じゃぁ、無視しますか?
そんな「わかる」から「できる」につながる質問ができる機会が多いのが良かったです。
ちなみに、ご褒美作成終了の方法は次のような内容でした。
- ご褒美作戦は子どものコントロールが目的
- どこかで区切りをつける必要がある
- ルール変更を宣言して話し合う
静かにしていて欲しいから見るではなく、楽しいからテレビを見る、というようになれるといいですね。
講師がアドラー心理学の教えを実践している
参加者とのコミュニケーションが多めのセミナーですが、講師もアドラー心理学を実践しているのだなと感じました。
参加者へ数多くの質問をしていましたが、答えについて一度も否定しませんでした。否定のかわりに答えや置かれている状況に共感を示していたのが印象的です。
講師の振る舞いを見ているだけで勉強になります。
概要 アクティブ・ペアレンティング
今回のセミナーは、「アクティブ・ペアレンティング」という親教育プログラムに乗っ取られて行われています。「アクティブ・ペアレンティング」とは、アドラー心理学をベースとした30年以上の歴史がある親教育プログラムです。
本格的に学びたい人は1回2時間の全10回の講座が用意されており、費用は税込77,760円です。興味がある人は受けてみてはいかがでしょうか。
ちなみになおパパは興味は非常にありますが、ちょっとお値段的に・・・。桁が変わったら考えたいと思います^^;
「子育て」と「親育て」を主事業とした、株式会社子育て支援
今回セミナーをしてくれたのは、株式会社子育て支援という会社です。講師は、熊野英一さん。子育て支援の代表自らが話をしてくれました。かなりセミナー慣れをしているようで、まじめな話はもちろん、ちょっとした笑い話なども交えて、テンポよくポイントを抑えたわかりやすいセミナーをしてくださいました。
子育て支援では、「子育て」と「親育て」の2本立ての事業展開しており、いずれも、bon voyage 有栖川のブランド名でサービス提供をしています。
「子育て」では、様々な形の託児所サービスを提供しています。今回のセミナーでも、託児所が設営されていました。なおパパ含め、参加者のほとんどは子連れで、隣の部屋の託児所に子どもを預けての参加となりました。セミナーが終わって託児所に預けた4歳半の娘を迎えに行くと、折り紙と輪ゴムで作った腕輪について嬉しそうに話をしてくれました。
「親育て」では、アドラー心理学をベースとした研修を展開しています。今回参加したセミナーは、親育て事業の一環です。
最後に
アドラー心理学を使った子育てに関するセミナーへ初めていきました。今まで自分が学んできたことが大きく外れていることはないことがわかった反面、わかってはいるけど実践できていないことが多いなと気づくことができました。
無料または、もう少し低価格な形でセミナーがあればぜひ参加してみたいと思います。